どうも、うつ病ブロガーのポモ子です。
わたしがはじめてうつ病になった時の状況についてやむかしの自分にきかせてたい思いをまとめてみました。
体調を崩していたのに無理をして、我慢をして限界寸前でどうしていいのかもわからなかった当時のわたしへいまの自分がアドバイスできるのならばこう言いたい。
「逃げた」じゃない、「自分のために正しい選択をしたんだ、安心しろ!」
どうしてそう言えるのか。
いまつらい思いをしている方や大切な人がつらい思いを抱えているがどうしてよいかわからないと悩んでいたらこの記事がお役に立てるかもしれません。
<こんな方へ読んでほしい記事です>
・いまつらい思いで無理をしているがどうしてよいかわからない
・我慢をしているけどもう限界。どうにもならないとあきらめている
・大切な人がそんな思いを抱えているがどうしてよいかわからない
◆筆者(ポモ子)のご紹介◆
体験談①:不眠で心療内科へ行ってからの私
25歳の時に仕事のストレスが原因で「不眠症」になりました。
おもな症状は「入眠障害」と「熟睡障害」。
簡単に言えば自力で寝付くことができない。
眠ったとしても眠りが浅くていつも睡眠不足な状態が続いてしまう。
そのため疲れが取れなかったり、朝に弱くなってなかなか起きれなくなるなどで仕事や日常生活に支障が出たことをきっかけに「心療内科」を受診して「睡眠導入剤」を処方されるようになりました。
いくつか効果が得られるお薬を処方されてようやく眠れるようになり改善したと思い込んでいました。
そのまま仕事は続けていけるとすっかり安心していました。
甘く見ていた環境の変化と不眠
それから1年ほどがたち26歳の時に技術職の業務に加えて新人の研修を任されるようになります。
このころも心療内科へは通院して睡眠導入剤を処方されながら働いていました。
部署の統括マネージャーのアシスタントとして本業以外に時間をさかなくてはならなくなりそこには通常の業務以外に「責任」がプラスされてのしかかってきました。
なんとか仕事をこなし、アシスタントからさらに上を目指すために統括責任者からこんな提案がされました。
「これまでの研修だけではなく、マネジメントスキルを活かすために別の部署の立て直しをしてほしい。」
それまで所属していた部署に比べると人数が五分の一になるのですが、そのうちの半数以上が上層部から「要注意人物」だとしてマークされているちょっとやっかいな部署への異動という話でした。
担当する業務は内部の実態調査や業務内容、環境の改善をしてほしいとのこと。
正直いって負担は大きいなと思い、かなり悩みました。
「これは栄転であり成果をあげれば評価はさらにあがる。もちろん昇格間違いない、悪い話ではないと思う」
当時信頼していた統括責任者からの話であり、異動先の責任者も信頼できて、仕事ができる人だと聞いていたので申し出を受け入れてしまいました。
その時は環境の変化がどれほど自分に影響するのかも考えずに。
フタを開けたら業務内容はかなりハードなものでした。
同じ目的で他部署から異動になってきたメンバーはわたし含めて3人。
そのうちの1人はやる気がみなぎる押しの強いタイプの人。
仮にAさんとしておきましょう、10歳くらいの年上の女性です。
一緒に職場をよくしていきましょうね!ミッションを達成しましょうね!
がんばりましょう!!!
あ、圧が強い・・・めっちゃ苦手なタイプや・・・
「うわ、苦手だわ。」すぐに疲れてしまいました。
着任してそうそういきなりアウェイ感。
異動先のメンバーはどうせ上層部が送り込ませたスパイだろうという感じでろくに目もあわせてくれない。
「と、とざま扱いですか?どっちむいてもだれも仲間がいない・・・さみしいよう!」
初日から不安しかないスタートなのに、新しい統括責任者から与えられた私の本当の業務内容といえば・・・
「要注意人物たちの業務内容を全部引き継いで、最後は自主的に会社を辞めてもらえるように仕向けてください」
「ふぇ?いまなんて?自主退社?それってアタシがクビにしろと???」
「まあねー今のご時世こちらからリストラしたらあとあとトラブルの原因になりますからね、じゃあ、あとよろしくー!」
「ぅおい!聞いてたはなしとちがーーーーう!!!」
はい、うまい話には裏がありますね、まんまと引っ掛かりました。
しかも一緒に異動してきたやる気元気なAさんもその裏テーマに取り組む私のことを知っていますが、Aさんは業務改善というなんかキレイなお仕事のほうを担当。
まあ泥臭い仕事でもコツコツやるタイプだから構いませんが、配属してきて日の浅い素性もしらない人をどうやってやめさすのさ。。。
途方にくれました。
体験談②:しのびよる体の異変
ほめたりおだてたり、一緒に会社への不満を言ってみたりとあれこれ試しては退職していく人を見送る日々。
任されたミッションは達成していても心が削れていく音がどんどん大きくなりました。
そりゃわたしも人の子ですよ、仕事だなんて簡単に割り切れるようなタイプではありません。つらかった。
けれども任された内容へのうしろめたさ、誰にも言えない孤独に耐えきれない心が悲鳴を上げていたのにわたしにはどうすることもできないままでいました。
なんとか1年が過ぎようとしていたある日、会社で急に吐き気をもよおし嘔吐。
フラフラとヨロヨロ歩いていたため病院に行くようにうながされて早退したのですが、最寄り駅のホームでうずくまり気が付くとボロボロと泣いていました。
その足ですぐ「心療内科」へ向かい、胃腸薬と不安を抑える薬をもらいました。
翌日から出社すると徐々に体に異変があらわれはじめます。
<明らかにおかしい異変>
・自分のデスクに座るだけで吐き気がする
・パソコンを触ると手や全身が震える
・オフィスの物音が耳だけではなく皮膚に刺さる感覚でその場にいられない
会社についてもすぐにトイレの個室に駆け込み吐いたり、ただただ泣き崩れる日々。
無意識に逃げていたんだと思います。とにかく耐えられなかった。
様子がおかしいと自覚したせいで同僚から悪口を言われている、睨まれているような「被害妄想」まででてきて自分のデスクに座ることが完全にできなくなりました。
結果的に心療内科の先生から「うつ病」、「パニック障害・不安障害」でドクターストップがかかり診断書を会社に提出して休職することになりました。
ポモ子、27歳の夏の出来事でした。
あわせて読みたい参考記事<現役セラピストさんのブログ>
「HAPPY DAY HAPPY LIFE」
心療内科や精神科で心理カウンセラーをしている【TERAS】さんのブログです。
わたしのような状態になる前に考え方のクセやうまくストレスと付き合う方法について書いてあります。
▶「何もかも投げ出したい。心身ともに疲れているあなたに伝えたいこと」
休職してからどうなったのか
会社の規則で1ヶ月しか休職期間を与えられなかったのですが、はりのむしろから解放されたことは本当に救いになりました。
けれど1か月後には戻らなくてはいけないという思いがよぎってしまい完全に休養することはできずに結局は退職することを選びました。
異動をすすめた元統括責任者には「うまくやっているとばかり思っていた」といわれ何もフォローできなかったと謝られました。
もちろん責めるつもりもないので特に何もいいませんでした。
同期たちも退社することを聞いてすぐに連絡をくれました。
「どうして何も相談してくれなかったんだ!」となかには男性なのに泣きながら電話をくれました。
当時はまだ「うつ病」のイメージが悪かったり(甘えとか)、認知度が低い状況だったので「言ったら終わりじゃん、甘えとかいうでしょ?だから言えなかったの」この一言で会話は終わりました。
すこしいじわるに聞こえるかもしれませんが、これが精いっぱいの返事でした。
いまならきっとわかってくれると思います。
しかし、一番腹立たしいのは異動先の統括責任者の言葉です。
一応、形式的に退社の挨拶に行ったときでした。
一番要注意だと思われていた人物が退職したあとだったのです。
「なんだ、共倒れだな」
「は、はあ・・・」(ちょ、おまいなんて言った?このひとでなしめ!)
鼻で笑いながら言われました。実話ですよ。
ちょっと冗談でも許しがたい言葉です。
この時は本気でよからぬことをしてしまいそうでしたが、逆にこんな会社やめて正解だったわと悔いを残さずに退社できたと思いました。
体験談③:退職して考えた「逃げる」勇気の大切さ
会社を辞める決断をするのは勇気がいるし、覚悟がいります。
しかしあからさまに「組織の歯車のひとつ」なのだと実感したときにその組織に自分の人生をささげるだけの価値があるのかどうか考えさせられました。
歯車の変わりはたくさんいるのです。よくもわるくも。
ある場所では活躍できなくても別の場所ではあなたを必要をしている、まってくれているかもしれません。
いや、必ず待っています。
当時は大きい会社だし辞めるにはおしいかなと後ろ髪をひかれましたが、限界がきているときにやめていなければいまここにいないかもしれません。
それは良い結果ではなく、もっと悪い状態になっていたのではないかという意味です。
ちょっと想像しただけでもこわいです。
原因がはっきりしているのならば体調を崩してまで続ける必要性があるのかを一度ゆっくり考えてみませんか?
体調に不調をおこす原因から離れることで【あなたらしさ】が戻るならば逃げることは決して悪いことではないと思います。
ことわる勇気、やめる勇気は尊いのです。
「逃げた」じゃない「自分のために正しい選択をしたんだ、安心しろ!」
昔の不安げな自分に言ってあげたい、泣いてる背中をさすりながら。
もしあなたの大切な人がつらい思いをしていたなら、同じように寄り添ってあげてください。
だれからも受け入れられないのではないか?自分が本当にダメなのではないか?
とにかく不安で、自分を責めて、消えてしまいたいとまで思う毎日でしたから・・・
まとめ
重要なポイントとして「うつ」や「パニック障害」、「不安障害」が病気である以上、早めに心療内科やメンタルクリニックへ行くことを忘れないでくださいね。
コロナ渦の影響でオンライン診療や健康相談などのサービスも充実しています。
はじめて心療内科へ行ったときに不安が一気に安心へと変わった経験があります。
家族以外でも待合室までなら付き添いが可能な病院も多いです。
一度相談の電話やメールなどの問い合わせだけでもしてみてください。
治療するためにお薬のことやカウンセリングについて相談して症状を改善していくのはもちろん、会社へ提出する診断書などは心療内科にて用意してもらう書類になります。
専門家ですので手続きなどについてもいろいろと教えてくれますので心配ごとがかなり減りました。
大切な人が悩んでいるときに当事者じゃないからすべてを理解することはできない。
これはどんな病気にも共通して言えることです。
けれど「正しい知識」はつけられます。
なにより最高の「味方」になることはできると思います。
話を聞いてくれる相手がそばにいるだけでかなり救われました。
だいじょうぶだよ。あなたはだめなんかじゃない。
どうか少しでもこの記事がお役に立てばうれしいです。
あわせて読みたい参考記事
仕事のストレス、強度のHSPにより体調を崩した経験をまとめられた記事です。
筆者の【ねこまるさん】の体験談です。
●「仕事が辛いHSPのためのブログ」
HSPさんへ|どこまでメンタルがやばくなったら、心療内科に行くべき? – (shigototsurai.site)