フジテレビで放送された「ユニットコント番組」といえば歴史も人気もあり、たくさんのスターが誕生していきましたよね。
「オレたちひょうきん族」、「夢で逢えたら」、「笑う犬シリーズ」、「とぶくすり」など。
その中で深夜に1年間だけ放送されたのにもかかわらずお笑いファンの記憶に残る伝説的な番組をご存じでしょうか?
その名もずばり!
『リチャードホール』
ちょっと何いってるんだかわからないんですが・・・
キィー!そのサンドウィッチマンの真似やめなさい!
●リチャードホールとは
ユニットコント番組(複数の芸人たちで構成されたコント番組)
フジテレビにて2004年10月20日から2005年9月3日までの間だけ放送。
時間も序盤は水曜日、深夜24:35~24:58という絶妙な時間帯だった。
レギュラー出演者がいまではみな大物となって活躍している奇跡的な番組。
内容が過激であったりシュールであったりさまざまだが、コンプライアンスが厳しいいまのTVでは再放送すら不可能な内容。
ゆえにお笑いファンからいまだに伝説と語り継がれている。
オーバーね!何がそんなにすごいのよ?
はやく教えなさいよ!
人にものをきく・・・
まあいいわ、教えていくからついていらっしゃい!
『リチャードホール』が最強である3つの理由
理由① 売れっ子になった豪華すぎる出演者たち
いまでは売れっ子どころかベテランとして活躍しているメンバーばかりが出演しています。
M-1グランプリ王者から審査員をつとめるあの人。
大物司会者、バラエティのレギュラーを複数かかえるあの人。
脚本から映画監督もこなすあの人などなど多くの才能にあふれたメンバーたちが共演しているのです。
<レギュラー出演者>
・くりぃむしちゅー
「ボキャブラ天国」が終わり銭形金太郎ではリポーターとして人気が出始めていた。
・中川家
2001年にM-1グランプリ初代王者となっている。
フジテレビでは深夜のユニットコント番組「感じるジャッカル」にレギュラー出演。
・おぎやはぎ
2001年に第一回M-1グランプリに関東勢として唯一出場。(結成6年目)
松本人志、立川談志らに支持される。
当時観客からの投票方式に一石を投じるきっかけとなった。
・劇団ひとり
NHKの「爆笑オンエアバトル」や「笑う犬」シリーズにも出演していた。
・アンタッチャブル
2004年のM-1グランプリ王者となる。
・森三中
2004年に「新しい波8」には出演しその後にレギュラー放送がスタートした「はねるのトビラ」メンバーには選ばれず。
「笑っていいとも!」の隔週レギュラーになる。
・ビビる大木
2005年4月から出演。
番組の土曜23時台への進出にともないファミリーに加入。
「笑う犬」シリーズには出演していた。
多分いまではスペシャル番組でもない限り全員をキャスティングすることは不可能。
理由は制作の予算が足りないほど売れっ子でありスケジュールを組むことすら難しい。
これを毎週レギュラーで放送するなんて到底ムリですよね。
だからこそ貴重であり、豪華な番組だったと言えます。
全員がいまも現役で活躍してるってすごいことですよね!
理由② 深夜なのにおもしろすぎるクオリティの高さ
名物コーナーがたくさんあり、名物キャラクターがたくさん誕生していました。
いまだに記憶に残っています、そして見れば間違いなく爆笑します。
沢山あるので、特に印象深いコントや好きだったコーナーをご紹介します。
大爆笑な名物コントシリーズ ※一部抜粋
●栗井ムネ男シリーズ
栗井ムネ男好きすぎるw pic.twitter.com/u4758HwB23
— ちよんの脳内 (@butasworld) October 26, 2021
<登場キャラクター>
・くりぃむしちゅー:本人役として出演
・栗井ムネ男:アンタッチャブル・山崎弘也
くりぃむしちゅーの弟子兼付き人でありながら失礼かつ非常識な男・栗井ムネ男が毎回有田に説教されるというコント。
なぜか有田を小ばかにしていて怒られている。
弟子が先に楽屋のお弁当たべたり、タメ口をつかったり、ヘマばかりします。
そこを有田に怒られながらもお弁当を食べ続けるので笑えます。
いまの適当なザキヤマさんの原型ここにあり!なコントですね。
●おどやんとてっちゃん
はい!きた!この感じ。辞めたくなる\(^o^)/\(^o^)/心が病んでる←こんな時は、リチャードホール見よう♥元気出そう。おどやん\(^o^)/ pic.twitter.com/NNbabgSQUD
— いけだ (@ikrn0330) September 5, 2013
<登場キャラクター>
・おどやん :森三中・大島美幸
・隣の奥さん :森三中・村上知子
・隣の奥さんの娘「てっちゃん」 :くりぃむしちゅー・有田哲平
北関東なまり、いつもカップ酒を片手にほろ酔い気味。赤いほっぺと大きいめがね。
呂律の回らない不思議なおじさん「おどやん」
このキャラクターはほかの番組でもみたことありませんか?
西尾一男さんとおどやん。奇跡の共演。12月29日(金)19時から有吉の壁 エンタの神様と合体4時間半SPで。#NTV #友近 #大島美幸 #西尾一男 #おどやん pic.twitter.com/r9POKHSIuT
— 有吉の壁【公式】毎週水曜よる7時! (@ariyoshinokabe) December 13, 2017
おどやん宅の隣に住む母子家庭の母、その娘の「てっちゃん」が主人公のコント。
隣の奥さんが好きな「おどやん」が娘の「てっちゃん」に認めてもらえるために奮闘します。
入学試験の面接やらアイドルのオーディション会場に付き添いで行く「おどやん」。
無口で引っ込み思案な「てっちゃん」にかわっててっちゃんのいいところを猛アピール。
しかし前に出すぎてしまった結果、てっちゃんにぶちギレされて投げ飛ばされる。
お約束だとわかっているのに、おどやんの愛らしさとてっちゃんのあばれっぷりに毎回大爆笑。
●スターティングメンバー発表
スターティングメンバー発表って見たり聞いたりすると
— Sadaaki✯ (@Meth_Gt) June 24, 2018
これしか頭に浮かばないのは病気でしょうか?#スタメン #スタメン発表 #ワールドカップ#リチャードホール pic.twitter.com/Q0Ll3EZ6S5
<登場キャラクター>
・日本代表総監督 鬼田剛 :くりぃむしちゅー・有田哲平
・選手 :
くりぃむしちゅー・上田晋也、中川家、おぎやはぎ、アンタッチャブル、劇団ひとり、ビビる大木
いろんなスポーツの選手と日本代表総監督「鬼田剛」が試合当日にスターティングメンバーを発表する。
キャプテンになるメンバー(毎回変わる)だけがポジションや種目ではなく「モノマネ」のお題を無茶ぶりされます。
得意とするメンバーと普段ものまねをしないメンバーでは完成度が違うし周りは笑いをこらえなくてはならない様子がおかしい。
ここで中川家の礼二が番組制作スタッフのものまねを披露していました。
この頃から礼二さんは上手でしたね。普段ものまねをしないあの人が無茶ブリにこたえる姿は今見ると新鮮かも!
【厳選】超個人的!一押しのコントシリーズ~3選~
ほかにもたくさんの魅力的なコーナーがありますが、あえて厳選。
ほんとは選びたくない!だって全部おもしろいから!
私、ポモ子「一押しのコントシリーズ~3選~」をご紹介します。
- 一押しのコントシリーズ~3選~
- ① 王様のプランチャー
② パンダP(プロデューサー)
③ 小木大サーカス
① 王様のプランチャー
プロレス好きにはたまらないコント。わたしもむかしのプロレス大好きです!
「王様のブランチ」をプロレスラーがやるというものまねと出演者の趣味がかけ合わさったくだらなくて最高なコント。
王様のプランチャー久々に見たわ。これ好きだったくだらなかったな →リチャードホール#TVer #リチャードホールhttps://t.co/xV4amuRggr pic.twitter.com/H1Nhc885Es
— ayami (@ayami) May 29, 2020
これってもう有田さんとか出演者の趣味だよね。でも大好きだったのよ!
② パンダP(プロデューサー)
アンタッチャブル・柴田さんの動物ウンチクを活かしているコント。
ムツゴロウさんの番組を立ち上げたという「パンダプロデューサー」(通称:パンダP)。
動物ネタは数字持ってるからと動物のちょっと残念な生態などを語ります。
笑ったスタッフはコントを書かなければならないためみな笑いを堪えるのに必死。
しかし柴田さんの誘い笑いでついつい笑ってしまいます。
最高に面白いです。
③ 小木大サーカス
<登場キャラクター>
・サーカス支配人 :アンタッチャブル・柴田英嗣
・なぞの奇人「ナカノ」さん :おぎやはぎ・小木博明
・見物人 :その他の出演者
中世のヨーロッパが舞台なのかしら?
見物人にサギだと言われて柴田さんがケンカしたり、小木さんが不気味だったり。
何よりあの小木さんがカラダを張った芸を無茶ぶりされています。
これはなかなか見られないですよね。
そもそも「小木大サーカス」なのになぜ「ナカノ」さんなのか・・・
秘密は観てのお楽しみです。
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理由③ コンプライアンス的に再放送はできないレア度
現在のコンプライアンスではぜったいに、ぜーったいに地上波では再放送が難しい内容が結構あります。
たぶん再放送してもBSやCSなどで過去にあった程度です。
いまはもう制作する前の企画の段階でストップがかかると思います。
なんかそういわれたら気になるじゃない!教えなさいよ!
ちょ、おま、。人にものを聞くときは・・・
まあいいわ、ヒントだけね。あとは自分で確かめることね!
禁断?!大好きだけど地上波では絶対に再放送が難しいコーナー
● 3年B組北八先生シリーズ
<登場キャラクター>
・北京出身 「北八(ぺきぱち)先生」 :劇団ひとり
・上海出身 「上八(しゃんぱち)先生」 :中川家・礼二
・家庭の事情で学校をやめるか悩む生徒 :くりぃむしちゅー・有田哲平
ドラマ「3年B組金八先生」をオマージュしたコントなのだが、内容がトリッキーな設定。
中国なまりの日本語と大事なところは怪しい中国語で説教をする。
おふざけも中国ドラマや映画のものまねなどがふんだんに盛り込まれていて最高に笑える。
二人のものまねを通り越した演技は素晴らしいので単体でも十分笑えるのだが、シリーズが進むにつれて内容がかなり過激に・・・
これ以上はやめておきましょう。
言いたいけど、言えません!お願いですから察してください、察してね!
● 下衆ヤバ夫シリーズ
<登場キャラクター>
「下衆(げす)ヤバ夫」 : アンタッチャブル・山崎弘也
七三わけにポマード(いまはワックスというのかな?)でテカテカの髪型。
顔もアブラでテカテカ、髭もこゆーい。
ピチピチのスーツを着ている、下衆ヤバ夫がいろんなところに現れてお下品な笑いを繰り広げます。
イメージは志村けんさんの「変なおじさん」と「ミスタービーン」を足したようなキャラクター。
「変なおじさん」をもっとえぐくしたといえば「そりゃだめだわ(笑)」となりますよね。
しかし、男性には大うけしてました。
いつしか看板キャラクターにまでのぼりつめました。
ロシア民謡の「一週間」を替え歌にしたテーマ曲や自己紹介などちょっとここでは語れない内容ばかりです。
お察しいただけるとほんとうに助かります。
まとめ:知らないあなたはもったいない!
テレビ朝日で放送中の「お笑い実力刃」。
フジテレビでスタートした「新しいカギ」。
TBS「キングオブコントの会」などゆったりとコントを見る番組が増えてきているのはうれしい兆し。
ショートネタになれてしまうと作りこんだコントはどうしても評価されにくいのが現状です。
どうしてあの芸人さんはいま司会をしているのか、どこで人気になったのかなどをしらないという方はぜひ一度見ていただきたい。
売れている人には理由あり。これを見れば絶対に納得するはずです!
おうち時間にそうした「ルーツ」を知る時間旅行にでるのはいかがでしょうか?
いま見ても確実に笑えますよ。
百聞は一見に如かず、雨の日も暑い日も「おうち時間」で楽しもう♪