どうも、うつ病ブロガーのポモ子です。
19年前にドクターストップで「うつ」と診断されてから休職することになったときどんな風に過ごしていたのかについて具体的にまとめています。
<こんなかたにおすすめの記事です>
・休みというけど実際にはどんな過ごし方をしたらいいのかわからない
・休職することで体調は良くなるのか?
・休職したいけど言い出せなくて迷っている、もうつらいよ!
◆筆者の紹介
実際にどんな生活をしていたのか、どんなことを考えていたのか紹介していきましょう。
1歩目:つらいならすぐに休もう!
まずは職場の引継ぎやらお金の心配などあると思いますが、一番大切なことを言います。
大前提としてつらくなったらすぐに休んでください!
これは私の経験ですが、ココロではまだ我慢できると思っていても体は正直です。
病院に行ってない方はすぐにいきましょう。
ドクターストップがかかったならすぐに「診断書」を持って会社に相談しましょう。
電話でもいいんです、担当者に連絡しましょう。
よほどのブラック企業でない限り「お休みしてください」といってくれます。
だから大丈夫です、あなたはじゅうぶん頑張りました。
いろいろ考えるのはそれからでも間に合いますよ。
2歩目:お金の不安を解消しよう
当時のわたしは同棲中の彼氏と家賃を折半して暮らしていましたので生活費が必要でした。
お金は大事です。
休職を会社に申請する際に社会保険に加入していましたので「傷病手当金」が適用されると人事担当から説明を受けました。
健康保険の「傷病手当金」と雇用保険「傷病手当」は内容が違いますのでご注意を!
傷病手当金
傷病手当金(しょうびょうてあてきん)とは、健康保険法等を根拠に、公的医療保険(健康保険・国民健康保険・船員保険・各種共済組合等)の被保険者が疾病または負傷により業務に就くことが出来ない場合に、療養中の生活保障として保険者(全国健康保険協会・健康保険組合等)から行われる給付(金銭給付)である。雇用保険の傷病手当とは名称がよく似ているが、全く異なる制度である。
上記引用:Wikipediaより
生活費については「傷病手当金」をいただくことで不安がクリアになりました。
心配があってはゆっくり休めないですからね。
3歩目:休養するってむずかしい
休みといってもずっと寝ているという感じにはなりませんでした。
働いていた時の習慣で朝は普通に目がさめて家の掃除やら洗濯をしたり、片づけなどの家事をしていました。
しかしそれまで好きだった「料理」がなぜかできませんでした。
時間が余るので好きな映画やテレビでもと思いましたが、観ることはできませんでした。
音や映像が刺激になるといいますか感覚的にいうとチクチクズキズキとする「痛み」になって入ってこないのです。
ためしに音量をさげてもこんどは内容が頭に入ってこないのです。
もちろん文字も頭に入らないので本は読めなくなりました。
なんにもできないし、時間はあまるし・・・
休むってちょーむずかしい!
休職期間に入ってすぐのつらさは病状よりも時間をどうすごすのかという点でした。
本来は時間を気にせずにゆっくりしていればいいのにそれができない苦痛、なんだか矛盾してますよね。
でも、病気の状態だから「焦り」や「判断力の低下」から誤った思考になったのだと今はわかります。
最初の数日はそんな感じで、通院か食事を買いにコンビニへ行ったりする程度の外出で家にいました。
けれど、昼間にフラフラしていることも罪悪感でビクビクしていました。本当に弱っていました。
当時の同棲中だった彼氏とは休みに遊びに出かけることが多かったのですが、外食にいく程度で家でゆっくりしていました。
体調を気遣ってのことだと思いますが、わたしの中では「もし街でばったり会社の人にみつかったらどうしよう」と思っていました。
この罪悪感も病気からくるものだと心療内科の先生からは言われました。
ポモ子さん、休むことがストレスになってはいけないですからね。
不安にならずに、堂々としていて大丈夫ですよ。
は、はあ・・・そうですかね・・・
なんか怖くて。告げ口されたらとか考えちゃうし・・・
大丈夫です。むしろすこしでも楽しい時間をすごしましょう。
きちんと手続きをして休養しているのです。安心してください!
なんどもなんども同じような相談をしていた記憶があります。
心療内科の先生に言われないとどんどんあやまった考えに陥るところは本当に助かりました。
4歩目:心療内科と薬の効果
処方されたお薬が効くのにすこし時間がかかるという事はお医者さんから聞いていました。
休職期間の後半あたりから不安定な状態がすこし落ち着いてきました。
感覚的には泣いたりする頻度が減り、ぽわーんとして世界がのんびりして見えるという感じ。
眠りも深くなり、日中も眠くなり昼寝をして夕方までねてしまうこともありました。
昼寝について彼氏からよくないよと言われ「ただダラダラしているように見えるんだろうな」と正直落ち込みました。
昼夜逆転するのは良くないと考え、なるべく昼寝をしないように早く寝ることで眠気の対策をしました。
「もし病気に理解のない人と一緒にすごしていたらどうなっていたのか」
当時はまったく考えることはできませんでしたが、このあと知り合う仲間から話を聞くことで考える必要性について学びます。
眠気など自分では正常なのかわからないときはすぐにお医者さんへ相談していました。
自己判断はできませんので通いやすい病院でよかったと思います。
5歩目:情報収集とあたらしい仲間
いまはもう無くなってしまったのですが、当時は「メンタルヘルス」に特化した交流サイトが多くあり、なかでも掲示板と雑談ができる「チャット」サイトがありました。
なかにはトラブルが多いので閉鎖したというところもありましたが、私が日中の時間を過ごしていたのはこの雑談チャットでした。
基本はアバターとハンドルネールのみ。それ以上の個人情報は公開しないこと。
これはトラブルを回避するための最低限度のルールです。
ほかにはまわりや相手に不快な言動はしないことや中傷なども即アウトになるよう徹底した管理がされていました。
そこに集まる利用者は様々な病気を抱えている人たちでした。
私のようなうつ病や躁うつ、統合失調症、境界性パーソナリティー障害、拒食症、過食症、不眠に過眠、不安障害、パニック障害、解離性同一性障害(多重人格)など様々で、私が知らない病気を抱えたかたも多くそこで改めて学ぶことになりました。
休職しているという人も結構いて昼間もチャットはにぎわっていました。
夜更かしをしないと自分できめていたのでピークタイムの深夜に参加できるのは週末のみ。
いままでの趣味は一切手につかない状態でしたが、このサイトがあったのでなんとか日中のあまった時間をすごすことができました。
ここでは雑談から病気のこと、仕事や家族、人間関係などの悩みを自然に話す時間が増えました。
同じ体験をしている人やもっとつらい思いをしている人の話を聞いては一緒に泣いたりして共有することができる。
病気に対して偏見やどこで仕入れたかわからない情報を押し付けてくることのない相手と話せる時間はとても癒され、救いになりました。
なにより匿名で直接会うわけではない点で体力的にも精神的にもちょうどよかったのかもしれません。
実生活では友人をたくさん失いました。
よくわからないものは怖いという心理は理解できるので恨みはしていません。
現在はSNSサービスが普及しているのでこれが代わりになる部分もありますが、誹謗中傷する人や事件事故など犯罪の温床になっているのであまりおすすめはしません。
<おすすめのサービス>
●認知行動療法をベースにしたうつ病の方向けのコミュニティ「U2plus」
https://u2plus.jp/
※精神科医や臨床心理士監修の無料コミュニティサービス
無料で使える。匿名でOK。
日記のように今日のできたことを記録できる機能。
よかったことには「いいね」「すごい」。
つらいことには「よくわかる」。
ポジティブな感情を増幅させ、つらいことに共感するコミュニティがあります。
休職のメリット・デメリット
<メリット>
●一番は症状の悪化を食い止めるために物理的な距離がとれた
ドクターストップを無視していたら入院などもっとひどい状態になっていたかもしれません。
寝たきりを経験しているから言いますが甘くみたらいけません。
●次のことを考える時間になる
長い人生です。数か月や数年くらい休んでもいいといまは思えます。
それを挫折ととらえるか正しい道へ選択する時間だととらえるかの違いですよね。
チャットで沢山の人と知り合ったときにひとりではないと思えたのでいまは有意義な時間だったと思えます。
<デメリット>
●とくになし
冷静に考えられる今、デメリットはないですね。
※あくまで個人の経験からくる意見です。
まとめ
休職をしたことで救われたとおもうことがたくさんあります。
ただし、休むならどんな環境で休むのかによる部分が大きくかかわると思います。
一人暮らしなのか、パートナーがいるのか、家族がいるのか。
さらに近くにいる人たちの病気への認知度も重要です。
多少は理解や症状がつらいことなどを知ってもらえると助かるしわからないと誤解がうまれるんだよね・・・
よく聞くのは「いつまで寝てるんだ」「甘えているから病気になるんだ」など療養中にはくるしくなることを言われてしまいます。
なかには薬は飲むなと取り上げられてしまうケースも聞きました。
ご家族がいる場合は一緒に病院で先生から説明してもらうということもできるので確認することをおすすめします。
何かあれば病院で相談!担当医のほかにもケースワーカーさんの紹介やカウンセリングなど利用できる解決方法がきっとあるはず!
◆視野は広く、選択肢は多く持つこと◆
「休職制度」がない会社やブラックな環境で休むことができないときもまずはお医者さんに相談をしてみましょう。
待遇や環境などで休職もできないときは「辞める」ことも選択肢に加える必要がでてきます。
休むことも許されない環境は果たして”正常”と言えますか?
もし判断ができないほど疲れているなら、家族でも友達でもいいから相談してほしい。
それは「逃げ」ではないです。自分を守れるのは自分自身です。
◆「辞める」を選択するときに役立つ情報◆
最近定着しつつある「退職代行サービス」
様々ありますが、おすすめは「弁護士」が代理人として手続きするサービス(弁護士法に準ずる)と労働組合が代行するサービス(団体交渉権を行使する)。
あまり無いといっても会社から「損害賠償だ」とか「給与の未払い」などトラブルは何が起きるのかわかりません。
きちんと資格や権利を有するところにお願いすることで安心して退職することができますよね。
「退職代行サービス」も内容を確認して申し込みたいですね。
▼弁護士法人が運営する「退職代行サービス」【退職110番】
全国対応。未払い金請求や慰謝料請求にも対応。最初の一歩に。
▼労働組合が退職サポート【退職代行ガーディアン】
電話やLINEで相談、申し込みまで可能です。