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『ひきこもり先生』魂が響きあう時、涙あふれる。2021/6ドラマ

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【2021/6ドラマ】『ひきこもり先生』魂が響きあう時、涙あふれる。

2021年6月12日(土)夜9時からNHKにて5回に渡り放送したドラマ「ひきこもり先生」。

タイトルも衝撃的だが、題材もかなり社会派で見る人を選ぶドラマだろうなと思っていました。

考えて考えて結局最終回を見終わってからの紹介になりました。

はっきりいって「暗い」、「重い」内容です。

でもできれば多くの人に見てほしい、そして色々と感想について語り合いたいドラマです。

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『ひきこもり先生』のあらすじ

『ひきこもり先生』のあらすじ
引用:シネマズプラス

11年間のひきこもり生活を経験した主人公・上嶋陽平は、ひょんなことから公立中学校の非常勤講師となり、不登校の生徒が集まる特別クラス「STEPルーム」を受け持つことに。

複雑な家庭環境、経済苦、クラスの中での居場所のなさ…一筋縄ではいかない中学生の心に深く分け入り悪戦苦闘!

これは、新時代への不安と向き合いながら社会とのつながりを模索する大人と、子どもたちの物語。

引用:NHK

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『ひきこもり先生』のスタッフ・キャスト

原案 : 菱田信也 「再生の町」、「グ・ラ・メ!~総理の料理番~ 」

脚本 : 梶本恵美 「ボーダーライン」

<キャスト>

上嶋陽平:佐藤二朗
友人に金銭絡みのトラブルで裏切られたことで心に深い傷を負い38歳から11年間「ひきこもり」生活を送ることになる。
結婚歴があり、娘がいるが出て行ってしまった。
3年前から部屋を脱出し接客もサービスもしない焼き鳥屋の店主として働く。
自身の出身校でもある梅谷中学校の校長やスクールソーシャルワーカーの藍子のすすめで非常勤講師に就任。
不登校生徒が通う「STEPルーム」を受け持つ。生徒からあだ名で「ヤキトリ」と呼ばれる。

磯崎藍子:鈴木保奈美
元社会福祉士、教育委員会から梅谷中学校に派遣されたスクールソーシャルワーカー。
生徒たちのケアとともに陽平のケアをしている。

川藤市立梅谷中学校
榊徹三: 高橋克典
校長。教育長に就任することを目指し、任命権のある市長が公約に掲げる「不登校ゼロ、いじめゼロ」を実現することでアピールしようとしていた。
教育委員会に取り繕うためにいじめ問題を「人間関係のトラブル」と称して隠蔽する。
自分がのし上がるために時に脅しに近いパワハラを繰り返して教員たちをコントロールしている。

深野祥子:佐久間由衣
新人教員。「STEPルーム」の担任。大学時代に教員免許を取ったからなんとなく教員になったために生徒たちの問題や学校への忖度にうんざりしていた。
学校やいじめの現状などが浮き彫りになるなか陽平と生徒たちのやり取りをみていくうちに教員としての自覚と生徒たちへの想いや考え方に変化がでてくる。

その他
川藤市教育委員会
西村順子:室井滋

教育委員会、統括指導室長。榊を校長に任命した人物であり、榊の新人時代を知る人物。
梅谷中学校にいじめがあるのか調査を行うために教員全員へヒアリングを行う。

上嶋美津子:白石加代子
陽平の母親。ひきこもり時代から陽平をあたたかく支える母親。

依田浩二:玉置玲央
陽平のひきこもり仲間。高校1年の時に突然電車に乗れなくなり、それから学校へ行けなくなる。父親が無理に学校に行かせようとしたことで自分の部屋からも出られなくなり12年ひきこもっている。
父親から面倒は見るが自分の息子はいなかったことにすると縁切りを宣言されていた。

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『ひきこもり先生』の感想 ※一部ネタバレ

繊細過ぎる「佐藤二朗」のお芝居が素晴らしい

いつもコミカルな役が多い印象ですが、真逆です。

とても繊細で、苦しくて、悲しくて、悔しくて・・・

見ている側にビシビシと伝わってきます。

傷ついたり、ツライ思いをしていると人に優しくできるなんて言いますが、あれ嘘です。

みんな余裕ないですよね。

そんなに優しくなれないですよ。

不器用でも何気ない言葉や行動の中に真理があるだけですよね。

こどもたちの問題、おとなたちの問題

不登校は命の問題だというフレーズがありました。

不登校になる理由は様々です。

貧困、育児放棄(ネグレクト)、DV、いじめ・・・

すべてを解決することはできないけれど、命をまもるために奔走する姿が泣けてきます。

生活保護や児童相談所などたしかに行政に頼れる部分がありますが、提案して終わりではない。

子どもはどんなにつらい目にあっても親と離れたくないんですよね。

働けなくなった父親の為に「おにぎり」を万引きした生徒。

おにぎりの具は父親の好物だった。

だめです、切なすぎます。

ポモ子
ポモ子

どんなにひどい仕打ちを受けても子供は親を愛してます。泣きましたね!

私自身も転校がきっかけでうまく馴染めなくて「不登校」になった経験があります。

もしあの時に「STEPルーム」やフリースクールがあればなと思いながら見ていました。

こどもは自分の境遇を恥ずかしくて誰にも言えない。私も親に打ち明けられずに一人で苦しみました。

理解できる大人がいることすら知りませんでした。

一方的に「学校に行け!」というのは小さなこころにとってどれほど残酷なのかいまになって痛いほどわかってしまいまた泣いてしまいました。

支えあうのに立場なんてない

後半に差し掛かり生徒たちが「ひきこもり先生」を支えていきます。

また生徒たちから「先生」や「教育」、「学校」とはなにかを新米教師の祥子が学びます。

彼女が大きく成長していく最終回は本当に素晴らしかった。

立場や役職、年齢の隔たりを捨てないと成長ってできないのかもしれないですね。

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まとめ

ひきこもり先生」ではコロナによる緊急事態宣言に合わせて各学校が中止になった「卒業式」についても描いています。


NHKらしい政治へのアンチテーゼまでのっけてきたかと思いました。

往年の学園ドラマと一味ちがう「卒業式」になりました。

大体は自分の学生時代と照らし合わせて泣くのですが、こちらは違います。

さわやかというか解放感がありますので、まだ見ていないかたはご自身で確かめてみてくださいね!

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