4月といえば「イースター」ですね。
日本でも関連した商品やイベントがここ数年行われていますが、最近は自粛ムード。
気分だけでもということで、華やかでハッピーな気分になれる映画『イースターパレード』をご紹介します。
映画『イースターパレード』あらすじ
1912年、ブロードウェイのスター・ダンサーであるドン・ヒューズ(フレッド・アステア)は、パートナーのナディーン・ヘイル(アン・ミラー)へイースターのプレゼントを渡そうと浮かれ気分。
しかし、彼女はブロードウェイの大物興業師のフローレンツ・ジーグフェルド・ジュニアにスカウトされ彼の舞台に出演するからと、ヒューズのもとを去ってしまった。
しかも、ナディーンはドンの親友ジョニー(ピーター・ローフォード)に惹かれていることを知り、恋人同士ではいられなくなる。
酒場で落ち込むヒューズに親友ジョニーは励ましの言葉をかけるが、ヒューズはナディーンを見返すために酒場のダンサー兼歌手だったハンナ・ブラウン(ジュディ・ガーランド)に声をかけ酔った勢いで新しいパートナーにスカウトしてしまう。
しかし、ハンナは歌手が本業でダンスに関しては素人同然。いざ振りつけをしても右と左がわからないほどだった。
はじめのうちはナディーンの真似をさせるようなレッスンで息も合わずに散々な日々だったが、ある日ハンナにありのままの歌と踊りを披露するよう提案したことがきっかけでハンナの才能が開花。
二人は一気にブロードウェイのスターとなっていく。
スタッフ・キャスト
監督:
チャールズ・ウォルターズ
出演:
ハンナ・ブラウン:ジュディ・ガーランド
「オズの魔法使い」、「スタア誕生」(ゴールデングローブ賞 主演女優賞受賞)
ドン・ヒューズ:フレッド・アステア
「バンド・ワゴン」、「パリの恋人」
「タワーリング・インフェルノ」(晩年の作品、ミュージカル映画ではないがアカデミー助演男優賞にノミネートされた)
ジョナサン・ハロウ3世(ジョニー):ピーター・ローフォード
ナディーン・ヘイル:アン・ミラー
「キス・ミー・ケイト」、「マルホランド・ドライブ」
フランソワ:ジュールス・マンシン
映画の感想 ※ちょっとネタバレ
ミュージカル映画の定番「オズの魔法使い」でドロシーを演じたジュディ・ガーランドと二十世紀を代表するダンサーとして数々映画に出演しマイケルジャクソンが尊敬すると公言する世界一のタップダンサーでもあるフレッド・アステアの競演。
歌にダンスに華やかな衣装や音楽と「エンターテイメント」のすべてが詰まった1本。
二人のサクセスストーリーとラブロマンスだけではない上質なミュージカル映画です。
まずはフレッド・アステアのタップダンスのシーン。
こちらは買い物によったおもちゃ屋さんでのシーンですが、ステッキや太鼓などの小道具を巧みに利用してみていてワクワクしてきます。
アンナ・ミラー演じるナディーンのダンスも素晴らしいです。
アンナもダンサー出身ですのでソロダンスのシーンがあるのですが、圧巻です。
はじめは町の酒場で歌とダンスをしていたちょっとさえない女の子ハンナがどんどん洗練され美しくなり、ステージ上でもスターになっていくというのも王道。
ドンと出会って間もないころは誰にも見向きもされなかったハンナ。
1年後はイースターパレードで主役にさせるため試行錯誤して、様々なショーを成功させていきます。
ときにはコミカルな「街の放浪者」に扮したり、何人ものダンサーを引き連れて豪華な衣装で優雅に踊るシーンだったりと観ていてあきません。
ドンとハンナのロマンスがあるのはお約束ですね。安心してみていられるし最後は晴れやか気分になりました。
全体のバランスが良く、すべてが高水準だからこそ定番で王道なのよね!
テーマパークのイベントくらいしかご縁がない「イースター」ですが、おうち時間で気分だけでも
体験してみてはいかがでしょうか?
1948年製作/アメリカ/103分
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